いしげ結城紬の紹介
「いしげ結城紬」は、「本場結城紬」と区分するために「茨城県結城郡織物協同組合」の組合員によって生産されたものを指します。
常総市(旧結城郡石下町)周辺で生産されていたものなので古くは「石下(いしげ)紬」とも呼ばれましたが、今日でもそう呼ぶ場合もあります。
原料は手つむぎ糸ではありませんが、真綿からつむぐ糸を使用するため、「本場結城紬」に近い風合いを味わうことが出来ます。
詳細は、製品に添付されている品質表示をご参考にしてください。
- 参考リンク:
- 茨城県工業技術センター繊維指導所
証紙
「結城郡織物協同組合」で生産され検査を受けたものをいう。
見分けのポイントは「紬」というマーク。
これが目安ではありますが、一連の証紙もこの際はっきりと認識しておいていただきましょう。
素材
本場結城紬と同様、繭を真綿にしてから糸にするのは同じでありますが、真綿から糸にする方法が少し違うのです。
動力で回転する「ボビン」に向かって、人間が指先で真綿を糸状に押し出します。この時に若干の撚りを加えながらボビンに巻きつけていきます。
絣
手括りや手捺染(なっせん)技法もありますが、総柄等は経糸・緯糸を別々に型紙で捺染していく技法が用いられています。
織り
動力を使いながらシャトル(杼)を飛ばします。ただ、無地も、絣を織る時も人間がこの織機から離れることなく、絣合わせも人間が指先で合わせていきます。
種類
- 平織り
- 縮織り(絹100%)
- 「綿棉」(わたわた)
- (絹75% 木綿25%)
(写真は拡大写真です)