工房の様子

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12/16 地機 色無地

お客様の御注文で、地機の色無地を織っています。無地というと、絣合わせも無く簡単に織れそうに思えますが……

真綿から手でつむぎだす糸は、太さが均一ではありません。したがって、糸の太い部分や細い部分が連続して織られないように、杼(ひ)を2丁使って交互に織るのです。

太い糸が連続して織られるとその部分は色が濃くなり、またそれが逆に細い糸が連続すると色が薄くなる。この差が横段として目立つと、検査不合格となるために織子さんは気が抜けません。

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御歳84歳

以前にも、ご紹介させていただいたことがあったか?

辰年生れの織り子さん(産地の呼び名で機織する人)。御歳84歳になるのですが、本日蚊絣(十の字絣とも言います)の反物を織り上げて、検査を受検後、持参していただきました。

織り上がった反物もすばらしいのですが、おばあちゃん曰く「この歳になっても、仕事をいただけるのがありがたい」「まだまだ勉強」とは。私が人生の勉強させていただきました。

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